ブログへのコメントで多い質問に、「壁に、何を飾ればいいでしょうか?」があります。
「何も飾らなくてもいいと思います」とお答えしては、申し訳ないでしょうか。
保育者の残業や持ち帰り仕事のNo1と言われる「壁面飾りの製作」。
年度末や、毎月、書類が最も忙しい時期に、色画用紙で飾りをつくったり、季節の飾りを手作りするために残業したり…。
4、5歳の子どもたちと製作するものを話し合って時間をかけて製作して展示している園もあると思います。また、創造的で芸術的な季節飾りを作ることが大好きで、それが楽しみという保育者が、その力を発揮することは素晴らしいことだと思います。でも、壁面のために日本中の保育者が(何をつくろう)と頭を悩ませ、保育雑誌の真似をしたり、壁に何かを飾らないといけないから、そのための製作を考えるのは、もったいない気がします。
計画も記録も書く書類の量が増えました。支援が必要な子どもも対応が必要な保護者も増えています。保護者へ保育内容を伝達するために時間をかけている園もあるでしょう。顔から転ぶ子どもも、3歳でオムツをつけている子どもも増えています。人的配置は昔のままで保育者の仕事量は増える一方です。壁面の飾りはなしにして、代わりに本物の季節飾りや草花を置くだけではダメでしょうか。
自然物をそのまま飾りにしている園(ときわ保育園)。野菜を保育室に置いている園もありますね。
ねこじゃらしで子どもたちが作ったうさぎ。(こまつ保育園)
以前、新卒の先生が学校で学んだ通りにかわいい壁面を作って貼っていると、指導担当の幼稚園の先生から「何のためにこれを貼っているのか?」と説明を求められ、時間をかけて作った壁面をはがしたという話を聞きました。そのクラスでは発達障がいの子どもがいて、ほかにも視覚刺激に弱く集中できない子どもが多いのに、原色を壁一面に貼ることの問題点を指摘されたそうです。
親御さんから、「いつも近所の支援センターに相談したくて行くのですが、先生たちはいつも事務室で色画用紙を切っています。あの飾りってどうしても作らないといけないものなのですか」と真顔で聞かれ、答えに困ったこともありました。
子どもの遊びや生活に壁面飾りが必要不可欠で、壁面飾りがあると子どもたちの発想が豊かになるとか、飾りを真似して子どもが作るとか、何か根拠があればいいと思います。でも、子どもの遊びや生活にそれほど影響がないとすれば、無理につくる必要はないのかもしれません。
4,5歳児で協同的で継続的な活動をしている園では、保育者の壁面製作を見ることがほとんどありません。4,5歳児クラスの子どもたちは、今の関心事で何週間も遊びます。保育空間は子どもたちのイメージで、海の中や家になるので、壁には、その遊びに関連するものが貼られています。
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