子どもは人とのかかわりだけで育つという誤解
2013-06-13


自宅に新しくパソコン用デスクを購入。問題は机に座ると足がむくんでしまうこと。朝は私の集中時間ですが、大学へ出かける頃には、ふっくらとした足の完成です。

子ども・子育て会議の第二回の会議内容をやっと見終わりました。
全国どこからでも、こうした会議の動画と資料を見ることができるとは、いい時代です。
内閣府 子ども・子育て会議のホームページ

第二回の会議では、私も問題を感じていた点を、柏女霊峰委員がご指摘下さり、とてもありがたく思いました。
柏女委員の資料から
「子どもの育成活動が子ども・子育て支援法のサービスから抜け落ちていることは大きな問題であり、児童厚生施設(児童館、児童遊園)の整備並びに、現在、制度のなかに組み入れられていないプレイパークなどの民間活動についても、すべての子どもの育ちを支援する観点から整備目標等を設定すべきである」

なぜ児童館や児童遊園、プレイパークなどの視点が落ちるのか、それは、昨年の会議から「子どもは、家庭学校地域の人との関わりで育つ」との前提で、話し合いが行われているためではないかと思いました。地域での「人との関わり以外」が、すっぽりと落ちているのです。

原賀隆一「ふるさと子供グラフティ」 (禺画像])クリエイトノア,1991より。 地域が「子どもが育つ環境」として豊かであった頃、子どもたちは、地域で遊び、そこで得られる経験によって、さまざまな知識、技能、感性等、生きる力を獲得することができました。


第二回の基本指針案には、「子ども・子育てを巡る環境」として次のように示されます。

「核家族化の進展や地域のつながりの希薄化により、祖父母や近隣の住民等から、日々の子育てへの助言、支援や協力を得ることが困難な状況。また、現在の親世代は、自らの兄弟姉妹の数も減少しており、自身の子どもができるまで赤ちゃんと触れ合う経験の乏しいまま親になる保護者が増加しているなど、子育てを巡る家庭や地域の状況が変化」。子育て支援の研究者たちは、この記述に納得できるでしょうか。

「子どもの育ちを巡る環境」としては、「さらに、少子化により、子どもや兄弟姉妹の数が減少し、乳幼児期に異年齢の中で育つという機会も減少しているなど、子どもの育ちをめぐる環境も変容」とあります。子どもの育ちをめぐる環境の変化も人間関係が取り上げられています。「など」の二文字に、日本生活体験学習学会、日本子ども社会学会、日本子ども環境学会等で積み上げられてきた知見が、含まれているのかと思います。


昨年の会議資料には、「家庭と園・学校」を合わせて、「子どもの生活」と示した図がありました。
禺画像]


「子どもの生活」を図で示すとすれば、以下のように考えられます。(太枠が要領の範囲、家庭教育には乳児院、児童養護施設等を含む)
禺画像]



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[各種データ・資料]

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