授業デザインの最前線
2013-06-18


教育実習の訪問の帰りに、木立に囲まれた玉川上水の道を歩きました。
雨のなか、なんてきれいなんだろうと木々を見上げて立ち止まること数回。おかげでびしょ濡れ。


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              雨音と、川の流れる音と、雨が葉を揺らす音、そこに私の靴音が混じります。



さて、今日は保育教育者向けの本の紹介です。久し振りに興奮する本に出会いました。

高垣マユミ編著 「授業デザインの最前線U 理論と実践を創造する知のプロセス」 北大路書房 2010
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本の内容だけではなく、表紙のセンスといい、細やかでていねいなデザインといい、編集がまたいい。大学の図書館では、カバーをはずして書架に並べてしまうことが残念です。
 

この本は、教育心理学の最新の知見を基盤とし、学校現場の実践知と理論知をつなぐ授業研究者によって書かれています。(執筆者紹介に、所属と学位が掲載されているところに気概を感じます)
「授業をデザインする視点」、「授業のやる気を高める視点」、「授業の理解をうながす視点」、「授業を創り上げる視点」、「授業をとらえる視点」、「授業を支える視点」の6つの視点から、授業という複雑な現象を、体系的にとらえることに挑戦しています。理論によって実践に構造的な視点をもたらし、全体像を示すことに成功しているのではないでしょうか。私は、こんな保育の本をつくりたいとあこがれました。

このシリーズは、初等教育、中等・高等教育の専門職大学院のテキストにぴったりですね。また、保育教育者(保育者養成に携わる教育者)が、授業実践者として、自分の授業の質を高めるために一人で読み込むのにも使えます。どの章も、マーカーで真っ赤になりました。

この本と合わせて、自己調整学習や、教育評価など、保育学会で北大路書房ブースから購入した本にはまっています。貧乏性なので、大人買いをしたことがないのですが、学会で、「ここからここまで全部下さい」と買ってくればよかったと後悔。生協で頼まなくては。


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こちらは、すっかり夏景色になった黒目川です。雨の日も、土の道を歩きたくて長靴を購入。
うん十年ぶりに長靴を履いて、学校へ行きました。

[本の紹介・その他]
[大学の授業実践]

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