今月伺った「森のようちえんピッコロ」さんから、ブログ掲載の許可がおりました。ありがとうございます!
以前、この園を主宰する中島久美子先生のエッセイを読んでから、その保育をいつか拝見したいと思っていました。
森のようちえんピッコロ
中島久美子先生が書かれたエッセイはこちら。
小学館保育ネット私の保育 大賞作品「動物の死をめぐって」
「森のようちえんピッコロ」と、大阪の「聖愛園」と「りんごの木」の三園が
「こどもこそミライ」という映画になったそうです。
JR長坂駅からタクシーで30分ぐらい。
メインの園庭は森ですが、園舎の前庭も広い。どこまでが園庭なのかがわかりません。
朝から保育者が集まって保育者ミーティング。子どもたちのことを話し合う濃密な内容にまずびっくり。
続いて子どもたちのミーティング。私を紹介していただきました。
中島先生が問いかけると、子どもたちの大学談義。「行ってもいかなくてもいい」「まだ行くかどうかわからない」など、それぞれが話をします。まあ、よく知っていること。家庭で豊かな会話が交わされていることを感じます。
森は、道路を渡るとすぐでした。
九州育ちの私の森のイメージは、厳しく、危険な場所。
でも、ここの森は子どもたちを包み込むような優しい森。小さな沢も子どもたちの遊び場としてぴったりです。
カニと虫ばかりを探している子どもたち。
沢の水で感覚遊びを楽しんでいる子ども。
お医者さんごっこを楽しんでいるグループ。
平らな場所を選んでは、走り回っている子ども。
森の中でも、それぞれが自分に必要な遊びをしている姿に何ておもしろいの!と声をあげそうでした。
環境は違っても、子どもがつくり出す遊びには、共通点があります。
ただし、森という環境の豊かさ(応答性、多様性の高さ)は、抜群。
そのため、そこで日常的に遊んでいる子どもたちの、身体能力の高さにも目をみはるものがあります。
でこぼこの森を長靴で走り回る子どもたち。
森から帰ってくるとお弁当の準備をして昼食です。
そして帰りのミーティング。子どもたちの手元にはくわがたとセミが。
そういえば、この子たちは、朝からずっとくわがたとセミを連れていましたっけ。
普通の園では、とても許されない光景ですね。