子どもたちの未来のために今こそ保育のグランドデザインを
2014-01-31


標記をテーマにした全国私立保育園連盟の研修会に参加してきました。

一日目の講演とシンポジウムは仕事で参加できませんでしたが、二日目の分科会は、制度構築の分科会に参加。全国保育協議会、日本保育協会、全国私立保育園連盟の保育三団体の代表から新制度についての情勢報告や関連する状況提供が行われました。「保育3団体協議会」として平成25年の5月から同じテーブルについて協議を重ねていらっしゃるそうです。9時から16時半まで丸一日、制度だけを考えるという贅沢な時間のおかげで、多様な自治体の27年度の姿を想像しました。

保育所の認定こども園への移行が実際に始まると、移行した園は幼児教育をする園で、移行しない園は預かっているだけの園との保護者の誤解が生じる可能性があります。残る園には、説明力が必要です。保育者不足も深刻化するでしょう。発達と保育の理解がないままに長時間保育と乳児保育に参入した場合には、漫然とした預かり保育や、012歳の発達段階にそぐわない幼児期と同じ保育を行う可能性もあります。指導の一本化では、指導主事が幼児教育と長時間保育を理解することが課題です。「学校教育」が連呼されることで、幼児期の教育に対する理解が薄い保育者は、現場から学童期の先取り教育を行うかもしれません。

保育三団体には、これまで保育所が積み上げてきた8時間の保育、養護と教育を一体として行う保育、乳児保育の専門性を、今後幼稚園から認定こども園へ移行する園や、新しく保育へ参入する園へと伝え、保育の質の低下を防止する役割を期待したいと思いました。

家庭に向けて幼児期の教育を説明できる保育者と、家庭や地域の子どもの文化モデルになる園を着実に増やす具体的な戦略を考える時間をいただきました。研修をご準備いただいた皆様ありがとうございました。

禺画像]

[つぶやき]

コメント(全0件)


記事を書く
powered by ASAHIネット